この装置は、住宅などの屋根や敷地に降った雨水を雨が激しい時間帯だけ、地中や地表の貯留スペースに一時的に効率的に貯めることができます。
 近年増加しているゲリラ豪雨などの時に急激な雨水排水の増加を防ぐため、地球温暖化適応策として大いに役立ちます。
 鶴見川流域のように市街化が進んでいて、多くの建物が建ち並び道路などで地面がおおわれている市街地に設置することによって、より効果を発揮できます。
 また、設置する場所に合わせて、浸透タイプと貯留タイプを使い分けたり、組み合わせたりすることで、さらに大きな効果が期待できます。


浸透タイプ

浸透タイプの仕組み

  1. 大雨が一番激しくなった時に、ピークカット桝(A)の弁(B)が閉まり、雨水が外に流れなくなります。
  2. このピークカット桝の中に雨水が流れ込んでくると、ピークカット桝(A)やピークカット槽(C)の中の空気を蓋(D)の空気抜きの穴から逃がしますが、雨水は逃がさずピークカット桝(A)やピークカット槽(C)に貯まります。
  3. ピークカット桝(A)やピークカット槽(C)が雨水でいっぱいになると、水圧がかかり、ピークカット槽(C)のまわりに敷き詰められた砂礫の間などに浸透します。
  • 浸透タイプは、コンクリート面など、雨水が浸透しない場所に設置する必要があります。

貯留タイプ

貯留タイプの仕組み

  1. 大雨が一番激しくなった時に、ピークカット桝(A)の弁(B)が閉まり、雨水が外に流れなくなります。
  2. このピークカット桝(A)の中に雨水が流れ込んでくると、ピークカット桝(A)やピークカット槽(C)の中の空気を蓋(D)の空気抜きの穴から逃がしますが、雨水は逃がさず、雨樋を逆流して駐車スペースにあふれ出し、貯まります。

設置

実際に設置されている装置を、以下の場所で見られます。

流域センター地図

  • 設置している装置(浸透タイプ) 設置例